日本大学 永井研究室

MATERIAL DESIGN AND CONSTRICTION STRATEGY NAGAI LABORATORY


【研究室紹介】

永井 香織 (ながい かおり)

・所属 生産工学部建築工学科

・学位 教授・博士(工学)

・専門 建築仕上材材料・施工

 

2025年度研究室メンバー

・教授 永井 香織

・大学院生 修士課程 8名

 学部生 13名


研究テーマ紹介


【建築分野におけるレーザーの適用に関する研究】

 コンクリート構造物の普及に伴い、解体・改修工事が実施されています。しかし、建設現場において騒音や振動などが問題視されています。その対策としてレーザー技術により低騒音・低振動の低環境負荷の施工技術を提案しています。本研究では、コンクリート構造物の切断から表面処理まで様々な用途を視野に入れ各材料の熱影響の調査や施工開発を行っています。


【超高層建築における大規模修繕工事に関する研究】

 超高層建物の大規模修繕周期は、一般的に12年とされており、近年では1回目、2回目の大規模修繕工事が増加してます。 

 超高層建築物の大規模修繕工事は、ゴンドラ作業が基本のため、後期の長期化やプライバシーの問題、莫大な工事費用などの課題が多く、超高層に適した情報が求められています。

 本研究では、超高層建築物の大規模修繕の周期を決める基礎的データ分析と長寿命化に起因する材料調査および施工方法の調査を行っています。


【外壁の美観性に関する研究】

 外装材の美観性は、雨、埃、廃棄ガスなどの外的要因により損なわれることが多く、特に雨筋よごれは美観性を損なう要因です。雨筋よごれとは空気中に含まれる塵や埃が壁に付着し、雨水の通り道が徐々に形成され、雨筋跡として形成されるよごれを指します。その対策として、外壁の色や凹凸、素材を工夫し、汚れが付着しにくい塗膜やよごれが目立たない外壁材を研究することで雨筋よごれを抑制し、意匠性のある外壁デザインをすることを目的としています。


難燃薬剤処理木質材料の性能に関する研究

 木材利用促進法により、木材を構造物のみならず内外装材として多く利用されています。しかし、仕上材の難燃処理木材は白華現象の影響等、薬剤の流失により美観性、耐火性に影響を与えています。

 本研究は、木材を外部で適正に使用するための基礎資料の作成を目的に実施しています。


石綿含有建築用仕上塗材の除去作業に関する研究

 解体工事における石綿含有建築用仕上塗材の除去作業では専用の剥離剤を使用して除去する工法があります。しかし、使用する剥離剤の除去性能は主成分やメーカーの違いにより異なりますが比較評価する方法がありません。実現場の使用者が事前に除去性能を正確に把握することで施工性の向上や工期短縮が期待できます。

 そこで、本研究は剥離剤の除去性能を評価する試験方法を提案することを目的として実施しています。


【歴史的建造物の補修工法に関する研究】

 歴史的建築物の維持保全のため、仕上材料の調査補修方法について研究しています。実績として大倉集古館、ホテルオークラでの色彩調査なDがあります。現在は、技術者の技術継承が困難とされているしっくいについて塗り作業の数値化を目指し、技術継承の簡易化を目的とする研究も実施しています。

 

 

 




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